概要
PC橋梁上部工のPC鋼材の腐食破断による突出を防止するために、アラミドとナイロンの複合繊維シートを帯鋼板(アラミド等方シート)と併用して横桁端部および床版上面部に接着剤で貼り付ける補強工法です。
開発の背景
近年、PC橋梁上部工の横締め鋼材または鉛直締め鋼材の腐食破断によってPC鋼棒が突出し、そのエネルギーで定着部のコンクリートが欠落する事故が発生しました。これらの事故を防止するために開発されたのが繊維シート接着工法です。
特長
①高靭性のアラミド・ナイロン繊維シートと帯鋼板を併用することにより、PC鋼棒の突出エネルギーを吸収し、突出防止と共にコンクリート片はく落を防止します。
②万一、PC鋼棒の突出が生じた場合でも、外観を目視または赤外線照射機でコンクリートの変状を確認できます。
③作業は繊維シート、帯鋼板を樹脂で接着するだけなので、施工が容易です。
④手作業だけで施工でき、重機等を必要としません。
⑤シート状であるため、構造物の複雑形状に柔軟に対応でき、また容易に現場で加工、切断ができます。
⑥軽量のため、上部工および下部工への重量的負担がありません。
適用
・横締め鋼材にPC鋼棒を用いたPC橋梁上部工(横桁端部)
・鉛直締め鋼材にPC鋼棒を用いたPC橋梁上部工(床版上面部)
繊維シート接着工法に関する一切の書類は、工法の性格上、情報の漏洩等のないよう取り扱いに十分ご留意ください。
施工手順
横桁端部用の繊維シート接着工法の施工手順を示します。床版上面部用の施工手順もほぼ同様です。
問い合わせ先
<大阪本店>
大阪府枚方市菊丘町9-55
TEL:072-861-5555 FAX:072-861-5522 E-mail:osaka@hork.co.jp
<関東支店>
神奈川県横浜市中区北仲通1-6 ヒタチビル5F
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